インターネットやマウス、パソコンを取り囲む環境は「無線接続」が当たり前になってきました。
無線接続と聞いて思い浮かぶのは〝Wi-Fi〟と〝Bluetooth〟、どちらも無線LAN規格の一種です。
ふだんよく使われるこの両者ですが、いったい何が違うのでしょうか?
通信速度が違う!
まず違うのは通信速度です。
データ転送の速度を表す単位「bps」を使って両者の速度を示すと
〝Wi-Fi〟は最大で「6.9Gbps」(6.9ギガビット毎秒)
一方の〝Bluetooth〟は最大で「24Mbps」(24ビット毎秒)
1ギガ=1,000メガですから、簡単に計算しても〝Wi-Fi〟は〝bluetooth〟の約280倍のデータ転送速度ということになります。
通信距離が違う!
では通信距離はどうでしょうか?
〝Wi-Fi〟は50m~100m程度の遠距離通信が可能です。
それに対し〝Bluetooth〟10m程度までしか通信できません。
こちらも〝Wi-Fi〟が勝っているようです。
消費電力が違う!
ここまでの比較では〝Wi-Fi〟はとても優秀で〝Bluetooth〟はどうも見劣りがしてしまいます。
では〝Bluetooth〟を使用するメリットは何でしょうか?
それは消費電力の少なさです。
〝Bluetooth〟は〝Wi-Fi〟に比べ少ない電力で無線通信を行なうことができます。
ここまでのことを踏まえて、〝Wi-Fi〟と〝Bluetooth〟を使い分けるシーンを考えてみましょう。
インターネットは〝Wi-Fi〟で!
インターネットは通信速度が速くないと快適に使用できません。
また設置した無線ルーターを介して、お部屋のどこにいてもインターネットを使用できたら便利ですね。
それらを可能にするのは高速通信と遠距離通信が得意な〝Wi-Fi〟です。
パソコンの周辺機器には〝Bluetooth〟を!
パソコン本体の近くに置いて使用する周辺機器などは、常に電源オンの状態で長時間使い続けることになります。
消費電力の少ない〝bluetooth〟なら周辺機器のバッテリーを長持ちさせることができ、充電や電池交換のわずらわしさを減らすことができます。
パソコンと周辺機器の近距離なら通信速度も通信距離も気になりませんね。
最後に
今回は〝Wi-Fi〟と〝Bluetooth〟の違いをご説明しました。
どちらもポピュラーな無線LAN規格ですが、大きな違いがありました。
周りを見渡すと、無線接続の環境は〝Wi-Fi〟と〝Bluetooth〟それぞれの良さが生かされています。
インターネットは〝Wi-Fi〟で構築され、まちのいたる場所には無料で使えるWi-Fiスポットが増えています。
スマホにつなぐイヤホンなどには〝Bluetooth〟を使が使われ、小さなバッテーリーでも長時間使用することができます。
ふだん何気なく繋いでいる〝Wi-Fi〟と〝Bluetooth〟ですが、それぞれに選ぶ理由があるんですね。