2022年6月15日、ついにInternet Explorer 11(以下IE11)のサポートが終了します。もう多くの方が移行されているかと思いますが、IE11を使い慣れているから、よくわからないから、という理由でまだ何もしていないという方はいらっしゃいませんか?
今回は初心者の方にもわかりやすいようなIE11サポート終了直前の最終確認をしていきたいと思います。
「IE11のサポートが終了する」とは
そもそも「IE11のサポートが終了する」には、どういう意味があるのか、確認しておきたいと思います。
Microsoft社はOSやソフトウェアのバグやセキュリティの脆弱性の問題等に対する修正を定期的なアップデート(Windows Update)で行なっています。
サポートが終了するいうことは、この定期的なアップデートが行われなくなり、 セキュリティ的に脆弱な状態のままになってしまうのです。 最近の例ですと、Windows7が2020年1月14日にサポート終了となっています。
また、 IE11はサポート終了日以降、起動しようとするとMicrosoft Edgeという後継のフラウザソフト起動するようになり、さらに最終的にはWindows Updateの更新プログラムにより無効化されてしまうようですので、完全に使えなくなることが決まっています。
無理にIE11を使い続けることはやめましょう
すでにtwitterやFacebookなどの一部のサイトにIE11でアクセスすると、自動的にMicrosoft Edgeが起動して、Microsoft Edgeでそれらのサイトが開くようになっています(これをリダイレクトといいます)。
6月15日以降はWebサイトを見ようとすると、このような動作になるのではないではないかと思われます。
使い慣れたブラウザソフトなので、なんとかしてIE11を使い続けたいと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、新しいブラウザに移行しなければならない理由があります。
セキュリティの問題
一番大きな理由は、セキュリティ上の問題です。もともとIE11は最新技術ではなく、古い技術で作られているため、これまでも様々なセキュリティ上の問題が取り沙汰されてきました。いよいよサポートが終了し、定期的な修正が行われなくなることで、さらにセキュリティ上のリスクが高まることになります。
Webサービス提供しているサイトの対応が終了する
セキュリティの問題があることや最新技術に対応していないことから、インターネットで様々なWebサービス提供している会社のサイトはこれまでもIE11のサポートを順次終了してきていました。
今回のサポート終了で多くのサイトがIE11未対応になるかと思います。使い慣れた環境といっても、利用することができるサイトがなくなってはどうしようもありません。
特にご自身がよく利用されているWebサービスの対応状況は必ず確認しておきましょう。
IE11は最終的には完全に使えなくなる
上に記したとおり、IE11は最終的には更新プログラムで無効化される予定です。いつかは必ず移行しなければいけない時がやってきます。
移行先をどうするか
では IE11からどのブラウザソフトに移行するか?
弊協会の提供している再生パソコンには2つのブラウザソフトがインストールされています。
Microsoft Edge
1つ目は IE11の後継ブラウザソフト としてWindows10以降のパソコンに標準搭載されているMicrosoft Edgeです。IE11サポート終了後は自動的にこのMicrosoft Edgeにリダイレクトされることになりますので、こちらに移行することになる方が多いかと思います。あまりブラウザの移行に労力をかけたくないという方はこちらがよいでしょう。
Google Chrome
2つ目は現在もっともよく使われているブラウザソフトであるGoogle Chromeです。 スマートフォン等でGoogleの各種サービスを使っているという方でしたら、こちらの方がよいでしょう。
もちろん、すでにIE11ではなく、Google Chromeに移行された方はそのまま使い続けていただいて何の問題もありません。
お気に入りを移行する
ブラウザソフトの移行で一番気になるのは、「お気に入り」をどうするか?ということではないでしょうか。すでにIE11に多くの「お気に入り」を登録してしまっているから移行したくないという方も多いかもしれません。
そこで、Microsoft EdgeとGoogle Chromeのお気に入りの移行方法を説明したいと思います。どちらのソフトもとても簡単に移行できるようになっています。なお、古いブラウザソフトのお気に入りを新しいブラウザソフトに移行することをインポートといいます。
Microsoft Edgeにお気に入りを移行する:自動で
IE11でWebサイトを開いた際に、Microsoft Edgeに自動で移行することを示す画面が表示される場合があります。この画面から移行するとお気に入りは自動的にMicrosoft Edgeに移行されます。
一度Microsoft Edgeに移行すると、次回以降、IE11を起動しても自動的にMicrosoft Edgeにリダイレクトされるようになります。
Microsoft Edgeにお気に入りを移行する:手動で
自動で移行しなかった、またはできなかった場合でも手動で移行することができます。
Google Chromeにお気に入りを移行する
最後に
いよいよIE11のサポートが終了します。
ブラウザソフトに限らず、新しい道具を使い始めるときはどうしても慣れるまで時間がかかってしまい、大変面倒なことです。使い慣れたものをそのまま使い続けたいと思う気持ちもよくわかりますが、今回このIE11はいつかは完全に使えなくなってしまうことが決まっています。 実際に使えなくなってから慌ててしまう前に、この最終確認のタイミングでブラウザソフトの移行に取り組んでみてはいかがでしょうか。