Windowsには標準で「ペイント3D」と言うお絵描きアプリが搭載されています。こちらは「ペイント」とは異なり3Dで立体的に対象を描いたり、文字を入力することができるアプリです。もちろん従来のペイントと同様に2Dで(平面的に)お絵描きすることも可能です。
ステイホームで以前よりもお家時間が増えた方が多いのではないでしょうか?これを機に、新しい趣味を開拓してみませんか?普段は紙に絵を描いている方も、ぜひデジタルイラストに挑戦してみてくださいね。
※「ペイント3Dでお絵描きに挑戦!」は画像量が多いため、2回に分けて掲載しています。
①を未読の方は、そちらから先にご覧ください。
お絵描きを始める前に:各アイコンの説明(後半)
ペイント3Dにはたくさんのアイコン(機能)が存在します。
分からない機能は、この項目でしっかり予習しておきましょう。
テキスト
テキストのアイコンをクリックすると、テキスト関連のメニューが表示されます。
● テキスト
テキストの種類を選ぶことができます。
2Dテキスト | 3Dテキスト |
↓同じフォントで作成しています。
角度を変えて見ると、3Dテキストで入力したものは立体的になっていることが分かります。
● その他
文字に関しての調整を行うことができます。
①…フォントを変更できます。
②…文字の大きさを変更できます。
③…文字の色を変更できます。
④…左から「太字」・「斜体」・「下線」
「太字」は文字を太くして強調します。
「斜体」は文字を少し右に倒したような形にして強調します。
「下線」文字の下に線を引いて強調します。
⑤…左から「左揃え」・「中央揃え」・「右揃え」
文字の位置を揃えます。
効果
効果のアイコンをクリックすると、フィルター関連のメニューが表示されます。
● フィルター
画面全体にフィルターをかけることができます。
↓フィルターをかけました。全体の雰囲気がガラリと変わりましたね。
今回は違いがはっきりと分かるよう黒色のフィルターをかけましたが、茶色のフィルターをかけるとノスタルジックな雰囲気になったりします。絵のイメージに合わせてどんどん活用してみましょう。
● ライト ホイール
光源の位置を調整することができます。
↓太陽のマークをドラッグ操作すると、それに合わせてワークスペース内の光源が移動します。キャンバス内に3D図形や3Dモデルを置くと、その変化は非常に分かりやすいですね。
キャンバス
キャンバスのアイコンをクリックすると、キャンバス関連のメニューが表示されます。
● キャンバス
下記変更が可能です。
キャンバスを表示する…キャンバスの表示・非表示を切り替えます。
透明なキャンバス…キャンバスの白地部分を透過します。
↓「キャンバスを表示する」をオフに切替えると、キャンバスを画面から取り除くことができました。なお、キャンバスが必要になった際は、オンに切り替えることで元に戻すことができます。
↓「透明なキャンバス」の表示をオンにすると、背景が透けて見えるようになりました。白線の枠が残っているので、透明ながらもキャンバスはそこに存在していることが確認できます。
● キャンバスサイズの変更
キャンバスのサイズを変更できます。
幅・高さに値を入力することで、キャンバスを任意のサイズに変更できます。
「縦横比を固定する」にチェックが入っていると、入力した値に応じて片方の値が自動計算で入力されます。比率を崩したい場合は、チェックを外しましょう。
ほか、サイズ単位を「ピクセル」から「パーセンテージ」に変更することができます。デフォルトでは細かくサイズ調整ができるピクセルになっています。おおまかなサイズ変更をしたい場合は、単位をパーセンテージ切り替えましょう。
● 回転と反転
キャンバスの回転と反転ができます。
左に回転 | 右に回転 | 左右反転 | 上下反転 |
右・左に回転は、アイコンを1クリックごとに90度回転します。
左右・上下反転は、アイコンを1クリックごとに左右・上下に反転します。
3Dライブラリ
3Dライブラリのアイコンをクリックすると、3Dモデル一覧が表示されます。
現在23のカテゴリがライブラリに登録されています。使いやすい物からちょっと変わった物までたくさんの種類が登録されているため、組み合わせ次第で面白い作品を作ることができます。
早速使ってみよう!
この項目からは実践編に入ります。
図形を利用して簡単な3Dイラストの作成をしていきます。
ぜひ一緒に挑戦してみましょう!
↓今回はこのイラストを作成します。
ステップ1
まずは、太陽から描き始めます。
「3D図形」メニュー内にある「丸みをつけて立体化」のペンで、丸を書きましょう。色は太陽らしい赤を使用したいと思います。
ステップ2
「3D図形」メニュー内にある「チューブ ブラシ」で、太陽の周りにぷっくりとした棒線をたくさん描きます。
ステップ3
ここで、描いた丸と棒線をひとつのグループにします。 (※グループとは…複数のオブジェクト(図形)をひとつに結合する操作です。これを行うことで図形をくるくる回転させた時も、各オブジェクトが空中分解しなくなります。)
・グループにする方法
1.画面左上あたりにある「選択」をクリックします。
2.ドラッグ操作でグループにしたいオブジェクトを点線で囲います。
3.右側のメニュー内にある「グループ」をクリックします。
※グループを解除したい場合は「グループ」の右隣にある「グループ化解除」をクリックしましょう
↓グループ化されているか確認するため、オブジェクトを回転させてみました。丸も周りの棒線もすべて同時に回転しました。きちんとグループ化されていることが分かりますね。
📝オブジェクトを動かすにはどうすればいいの?
オブジェクトをクリックすると、下のサンプル画像のように丸いアイコンが上下左右に4つ表示されます。アイコンのマークを見ればなんとなく機能を予測できるかと思いますが、時計回りに回転させるにはZ軸回転(上側アイコン)、反転させるにはX軸反転(右側アイコン)、スピンさせるにはY軸回転(下側アイコン)、前後にスライドさせるにはZ軸移動(左側アイコン)をドラッグ操作します。
📝オブジェクトを取り囲む9つの小さい四角(□)はなに?
これはオブジェクトのサイズを手動で調整するためのアイコンです。□をドラッグ操作すると、直接オブジェクトを引き延ばしたり縮めたりすることができます。
ステップ4
「ステッカー」メニュー内にある「眼鏡」を貼って、太陽の目を作りましょう。
・ステッカーを貼る方法
1.貼りたいアイコンを選択します。
2.キャンバスの適当な空白をクリックしステッカーを仮貼りします。
3.ステッカー周りに表示される□をドラッグ操作しサイズを縮めます。
4.ステッカーを太陽の上にドラッグ操作で移動します。
↓同様の操作で、太陽の口も貼りましょう。
太陽の完成です!
ステップ5
せっかくなので、3Dモデルも使ってみましょう。
「3D図形」メニュー内にある猫のアイコンを選択し、キャンバスに貼り付けましょう。今回は体に模様を描き込みたいので、白色の猫にしています。
「ブラシ」メニュー内にあるお好みのブラシで、体にブチ模様を描き込みましょう。下のサンプル画像では、猫の毛並みを表現するため「油彩ブラシ」を使用しています。
猫の目はステッカーを使うことにします。体は横向きのままで問題ありませんので、大体のところに目を貼りましょう。
ワンポイント📝
立体物にステッカーを貼る場合、遠近感などは自動で調整されます。わざわざ立体物を回転させて、正面から貼る必要がないのはとても便利ですね。
ステップ6
最後の仕上げです。
「ステッカー」内にある「テクスチャ」から砂利を選んで足元に敷いて地面を作りましょう。
★★完成★★
最後に
「ペイント3Dでお絵描きに挑戦!」は②で完結となります。
いかがでしたでしょうか?ぜひ自分の感性でキャンバスを彩ってみてくださいね。