Windowsには標準で「ペイント3D」と言うお絵描きアプリが搭載されています。こちらは「ペイント」とは異なり3Dで立体的に対象を描いたり、文字を入力することができるアプリです。もちろん従来のペイントと同様に2Dで(平面的に)お絵描きすることも可能です。
ステイホームで以前よりもお家時間が増えた方が多いのではないでしょうか?これを機に、新しい趣味を開拓してみませんか?普段は紙に絵を描いている方も、ぜひデジタルイラストに挑戦してみてくださいね。
※「ペイント3Dでお絵描きに挑戦!」は画像量が多いため、2回に分けての掲載を予定しています。①ではアプリの立ち上げ、作成画面の開き方、機能(前半)についてご説明します。
ペイント3Dを起動しよう!
スタートメニューのアプリ一覧から「ペイント3D」を探しましょう。
アプリは五十音順に並んでいるため、「は」行(あるいは「ぺ」行)から
見つけることができます。
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起動時の画面はこのようになっています。
まずは「新規作成」をクリックして描画画面を開きましょう。
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描画画面が開きました。この画面でお絵描きを楽しむことができます。
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お絵描きを始める前に:各アイコンの説明(前半)
ペイント3Dにはたくさんのアイコン(機能)が存在します。
分からない機能は、この項目でしっかり予習しておきましょう。
ブラシ
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ブラシのアイコンをクリックすると、ブラシ関連のメニューが表示されます。
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● ブラシ一覧
様々な質感のペンを選ぶことができます。
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マーカー | カリグラフィペン | 油彩ブラシ | 水彩画 | ピクセルペン |
鉛筆 | 消しゴム | クレヨン | スプレー缶 | 塗りつぶし |
● ブラシの調整
ブラシの太さや不透明度を調節できます。
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・太さ
ブラシの太さを調整できます。
ゲージを左右にドラッグ、
あるいは値を入力することで
ブラシの太い・細いを変更できます。
・不透明度
ブラシの不透明度を調整できます。
ゲージを左右にドラッグ、
あるいは値を入力することで
不透明度を変更できます。
上のサンプル画像ではブルーの線を引いていますが、
左側は100%のまま、右側は20%まで数値を落としています。
数値を下げるほど透け感が強い描写になるため、
塗り重ねでグラデーションを作りたい時に
活用すると良いでしょう。
● その他の調整
色の変更やテクスチャの変更ができます。
「素材の選択」、「スポイト」、「パレット」の種類があります。
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・素材の選択
クリックすると「つや消し」「光沢」「くすんだ金属」「磨かれた金属」のメニューが表示されます。このいずれかを選択した上で3D図形に着色すると、図形に独特な質感が付与されます。
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・スポイト
ワークスペース内から任意の色を吸い出すことができます。
スポイトボタンをクリックするとカーソルが円形に変化します。その状態で吸い出したい色の部分をクリックしましょう。
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・パレット
基本的な18色があらかじめセットされています。
セットされた色の中に使いたい色がない場合は、パレットの下にある「+」をクリックしましょう。「新しい色の選択」が表示され、そこから任意の色を選ぶことができます。(色の選択は長方形の虹色ゲージで、色の明暗の調整は虹色ゲージのすぐ上にある大きな正方形のゲージから行うことができます。)
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2D図形
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2D図形のアイコンをクリックすると、平面的な2D図形関連のメニューが表示されます。
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● 直線と曲線
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線 | 3点曲線 | 4点曲線 | 5点曲線 |
● 2D図形
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円 | カプセル | 正方形 | 角丸正方形 | 三角形 |
五角形 | 六角形 | ひし形 | 直角三角形 | 矢印 |
矢印 | 弧 | 星:5端 | 星:6端 | 星:4端 |
複数ポイント の星型 | 吹き出し | 考えの吹き出し | 十字型 | チェックマーク |
月 | バナー | 稲妻 | ハート形 |
3D図形
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2D図形のアイコンをクリックすると、平面的な2D図形関連のメニューが表示されます。
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● 3Dで落書き
手書きで好きな形の図形を作ることができます。
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チューブ | 丸みをつけて立体化 | 角をつけて立体化 |
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上のサンプル画像はいずれも一筆書きで「〇」(まる)を描いたサンプル画像になります。
違いが分かりやすいよう、それぞれの図形を斜めの角度に回転させて撮影しています。すべて同じ形を描きましたが、「チューブブラシ」は自転車のタイヤのように、「丸みをつけて立体化」は玉石のように、「角をつけて立体化」は円柱として3D化(立体化)されました。とても面白いですね。
● 3Dオブジェクト
用意されたテンプレートから正確な図形を簡単に作ることができます。
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立方体 | 球 | 半球 | 円錐 | 円錐形 |
円柱 | チューブ | カプセル | 湾曲した円筒 | ドーナツ |
● 3Dモデル
用意されたテンプレートから生き物を簡単に作ることができます。
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男性 | 女性 | 犬 | 猫 | 魚 |
ステッカー
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ステッカーのアイコンをクリックすると、ステッカーなど装飾関連のメニューが表示されます。
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● ステッカー
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登録されたステッカーで、図形を装飾することができます。
絵が得意ではない方でも、ステッカーをうまく活用することでワンランク上の絵に仕上げることができます。
下のサンプル画像では、犬の3D図形に2種類 計3つのステッカーを貼り付けて顔を作っています。顔の作成時間は実に10秒、とても便利なアイテムですね。
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● テクスチャ
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背景に挿し込めるテクスチャを選択することができます。
背景に挿し込む以外に、3D図形や3Dモデルに貼るという活用方法もあります。
下のサンプル画像では、木目のテクスチャを猫の3Dモデルに貼ることで、まるで木彫りの猫のような雰囲気を演出しています。
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●独自のステッカーの選択
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自身のお好みの画像をステッカーとして使用することができます。
「+ ステッカーを追加する」をクリックし、PC内にある画像を選んで挿入してください。
次回へ続く
「ペイント3Dでお絵描きに挑戦!」 ①は一旦ここで終了とさせていただきます。②では機能紹介の後半、そしてお絵描き実践編に入ります。
どうぞお楽しみに!
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