近年仕事で1日中パソコンを使っていたり、移動中などにもスマホに夢中になり同じ姿勢で過ごす方が多くなっています。
そのため目の疲れや肩こりなどの症状に悩まされる方も増加傾向とされているようです。
このような症状はパソコン使用時の姿勢が原因となっているケースが多く、「ストレートネック」という状態に悩まされている方が増加しています。
そこで今回は様々な影響を及ぼす「ストレートネック」について詳しくご紹介していきます。
ストレートネックとは
ストレートネックとは本来首の頸椎(けいつい)が持っている30~40度程の湾曲(生理的湾曲)がなくなり、首が直線状態になってしまう状態のことを言います。なおストレートネックとは病名ではなく、首の骨が直線状になっている状態を指した言葉です。
ストレートネックになってしまうと頸椎が頭を支えるという役目を果たすことができなくなるため、頭部の重心がずれてしまい首や肩の筋肉で重い頭部を支えなくてはいけなくなります。
またストレートネックになってしまうと首や肩周りの筋肉が硬くなるため、首こりや肩こりなどの症状があらわれます。その他にも頭痛や吐き気、めまいなどの症状が起こることもあります。
ストレートネックの原因
次にストレートネックになってしまう原因についてご紹介します。
不良姿勢
ストレートネックになる原因として最も多いのが「不良姿勢」と言われています。
視力が低下して前屈みになってパソコンやテレビを見たり、姿勢が猫背気味であったりすることも原因となります。
うつむく姿勢というのは、頸椎に大きな負担がかかっているのです。
合っていない枕の使用
自分の身体に合っていない枕を使用していると、寝ている間にも常に首が圧迫されているのでストレートネックになる可能性が高まってしまいます。
その他にもスポーツなどで顎を引いた姿勢を取り続けたり、重たいリュックを持つ機会が多い、運動不足や加齢なども原因となります。
ストレートネックの対処法について
ではストレートネックにならない為にはどのようにすれば良いのでしょうか。
1番の対処法は普段から正しい姿勢を取るように心掛けることです。
1日中デスクワークをしている方は、ストレートネックを防止するためにも猫背になったり首が前倒になったりしないように意識しながら、正しい姿勢で作業するように心掛けましょう。
また何時間も同じ姿勢をしていると首に大きな負担がかかるので、仕事や勉強・読書をする時には合間に適度な休憩を取り、軽く体を動かすようにしましょう。
自分に合った高さの枕を使ったり、首や肩周りの筋肉を柔軟に保つためにストレッチをすることも効果的です。
最後に
今回は近年増加傾向にある「ストレートネック」についてご紹介しました。
少し前まではデスクワークをしている方に多い症状でしたが、近年ではパソコンやスマホの普及に伴い幅広い層にみられる症状となっています。
一度ストレートネックになってしまうと元の状態に戻すには時間がかかってしまうので、日頃から正しい姿勢をするように心掛けましょう。