1985年に日本のメーカーがリチウムイオン電池を発明して以来、小型軽量・高電圧のリチウムイオン電池は急速に普及していきました。
ノートパソコンのバッテリーパックにも、リチウムイオン電池が使われています。
リチウムイオン電池は容量の割に小型軽量なのですが、良い事ばかりではありません。
放電状態(充電0パーセント)で劣化が進むのはもちろん、充電状態(充電100パーセント)でも劣化が進んでしまうという特性があります。
実は、ACアダプターを繋いで使っているノートパソコンのほとんどは、その状態でバッテリーを劣化させていると言う事になるのです。
バッテリーの寿命を縮めないためには
実は50パーセント程充電した状態で保管するのがバッテリーにとって一番良いのです。
また、高温状態でも劣化を促すので、なるべく涼しい場所に保管するのが良いようです。
しかし、バッテリーで駆動させたいときには事前に100パーセントまで充電した方が良いでしょうから、正直とても面倒くさいかと思います。
もちろん実践すれば、少しでもバッテリーを良い状態に保ち、寿命を延ばす事が出来るでしょう。しかし、もう少し現実的な方法はないのでしょうか?
- 80パーセントで充電を終える
一部機種で、バッテリーの充電を80パーセントに抑える設定が出来る機種があります。この80パーセントというのが100パーセントの充電状態で劣化が進んでしまうのを避け、かつバッテリー駆動時間も確保できるバランスを取った状態なのです。
この様な設定が出来る機種であれば、是非設定することをおすすめします。
出来ない場合は仕方ないと割り切るしかないかもしれませんが、少しでもバッテリー駆動時間が延びる様に、次に紹介する事を実践してみてください。 - ディスプレイの輝度を下げる
一番効果が期待出来る方法はディスプレイの輝度を下げる事です。
バッテリーの4割はディスプレイに使用しているという話もありますので、ディスプレイを明るく設定している方はかなり効果が期待出来ると思います。
いきなり暗くしてしまうと違和感があると思いますので、数日かけて徐々に設定を変えていくと良いでしょう。
慣れてしまえば、元々の設定が明る過ぎて目が痛くなってくる程になります。
なお屋外での使用などでは、画面が見辛い場合がありますのでその場合は一時的に設定を戻しましょう。 - CPUに制限をかけて省電力モードにする
電源オプションなどで、省電力モードにしてCPUの消費電力を抑える方法です。およそ60パーセント程度にする事で、駆動時間を稼ぎます。
ただし、あまり処理が遅くなる様だと本末転倒になってしまいますので、状況に応じて設定を変えていきましょう。 - 無線LAN、Bluetoothのスイッチを切る
もし使用していないのであれば、無線LANやBluetooth(ブルートゥース)のスイッチを切ると、その分の電力を使わずに済みます。 - 余計なUSB機器を外す
使っていないUSB機器などを接続したままにしておくと、電力を使用する事になるので外してしまいましょう。
以上の4つの方法は必ずしも効果が感じられないかもしれませんが、あと少しバッテリーが持ってくれたらと感じている方は試してみる価値はあると思います。
最後に
バッテリーに関しては諸説ある事も事実ですので、ご自分にあった方法を探して
出来る範囲で実践してみる事が一番良いでしょう。