最近、あらゆる所で「AI」という言葉を耳にする事が多くなってきました。
AIとは、Artificial Intelligence(アーティフィシャル インテリジェンス)の略で、人工知能の事です。
人工知能というと、機械が勝手に色々と考えて動いてくれるというイメージを持っている人が多いかもしれません。
人工知能に人間の仕事が奪われる!というような事も言われますが
具体的に、人工知能で何が出来るのかを理解している人は少ないのではないでしょうか。
今回は、そんな人工知能について、分かりやすく紹介していきたいと思います!
なんで話題になっているの?
今、世間を賑わせているAI技術ですが、現在は第3次AIブームだといわれています。
人間の技術の進化、コンピューターの性能の向上に合わせて、人工知能も進化をしていき、今では3回目の大きな進化を迎えた時期という事になります。
第1次、第2次のAIブームでは、まだ実用的に活かせる程にAIの頭が良くなかったので
将来こういった技術が使えるようになる、と示す程度の結果しか残せませんでした。
それが、第3次AIブームによって、実用的に利用できる段階までにAIの頭がよくなり、急速に普及が進みだして話題になっているんです!
この第3次AIブームが訪れたのは、AIが「ディープラーニング」という学習を出来るようになったからだと言われています。
ディープラーニングって?
ディープラーニングとはいったいどんな物なんでしょうか?
現在、人工知能を作る上では、「機械学習」といって、人間と同じように、人工知能にも勉強をさせています。
ディープラーニングは、機械学習の1種で、人間の脳にある神経回路の仕組みを元に作られた物です。
ディープラーニングが登場する前までは、人間が機械に、問題に対しての正解を教えたりしていましたが
ディープラーニングでは、与えられた情報に対して自動的に分類をしたり、問題に対して正解を導き出せるようになったんです!
これによって、今では人工知能が絵を描けるようになったり、曲を作れるようになったりしています。
また、自動運転技術はこのディープラーニングを使う事によって可能になるといわれています。
もう人工知能は人間を超えている?
絵を描けて、曲も作れる、運転も出来る、人間はもう人工知能に超えられているんじゃないか!?とも思われます。
2013年には、将棋ソフトである「Ponanza」が、プロの棋士を相手に勝利を収め、コンピューターソフトによる、初めてのプロ棋士相手の勝利となりました。
更に2017年には、Ponanzaが当時の名人である、佐藤天彦名人を相手にして勝利しています。
あらゆる分野で人工知能が人間を凌ぐ成果を残しているのは事実ですが、人工知能が完全に人間を超えたのかと言われると
答えはNOです!
なぜなら、今の人工知能は、あくまで人間の模範をしているに過ぎないのです。
そのため、正確には人工知能とは呼べません。
人工知能に出来る事は?
ディープラーニングという画期的な技術でも、人工知能は情報を与えられなければ、何も生み出す事が出来ません。
例えば、将棋でプロに勝つ事は出来ても
将棋のように、楽しくて考え込まれたゲームを新しく作りだす事は出来ないんです。
一般的に、今の人工知能が出来る事、得意とすることはこのような事が言われています。
・音声・画像・映像の分類、分析
・たくさんの物を記憶する事
・作業、計算を早くこなす事
そして、苦手としている物はこのような事です。
・与えられた情報以外で、何かを作ったり、創造する事。
・言葉、物の意味を理解する事。
あくまで、まだ人工知能は与えられた情報に対して反応をしているだけで
完全に自分で考えて、動いているという訳ではありません。
それに、まだ言葉の持つ意味などを理解する事は出来ないので
iPhoneに入っているSiriや、Windowsのコルタナのような音声認識のシステムも
単語に反応しているだけで、その言葉が持つ意味を理解している訳ではありません。
例えば、人工知能に人間と同じテストを解かせると、国語の成績だけとても悪くなってしまうというデータもあるそうです。
しかし、得意とする事では人間以上の成果を上げる事も多いので、人工知能を上手く活用出来れば、とても便利な世の中になると考えられます。
人工知能と共存する未来
人工知能がこのまま進化していけば、あらゆる所に人工知能が溢れ
人間と人工知能が共存するような未来がやってくるかもしれません。
その時のために、今のうちに人工知能が得意とする事や、出来ない事などを知って、人工知能を活用出来るようになりたいですね!